企業が従業員の睡眠の質を上げる取り組み7選【2026年版】健康経営度調査の新設問にも対応
公開日: 2026年8月16日
企業が従業員の睡眠の質を上げるために実施できる取り組みは、大きく「環境整備」「制度導入」「デバイス・アプリ活用」「専門職指導」の4類型に分けられます。2026年7月14日の経済産業省・健康経営推進検討会では、令和8年度(2026年度)の健康経営度調査に睡眠に関する設問を新設する方針が示されており(現時点では素案段階)、人事・総務担当者にとって今すぐ取り組みを整理する意義は高まっています。
睡眠6時間未満の従業員は約4割に上り(令和元年 国民健康・栄養調査)、睡眠不足の従業員は離職率が1.54倍になるという調査もあります(独立行政法人経済産業研究所)。放置すれば組織パフォーマンスと定着率の両方に影響しかねません。この記事では、7つの施策を「導入難易度・コスト・期待できる効果」の観点で整理し、自社に合った選択肢を見つけるための情報を提供します。
目次
- 健康経営度調査に新設される「睡眠設問」とは
- 7つの取り組みを難易度・コスト別に比較
- Welly Compassの睡眠プログラムが複数施策を一括対応
- Welly Compassの主要機能と強み
- FAQ:人事担当者がよく聞く質問
- まとめ:自社に合った取り組みから着手する
健康経営度調査に新設される「睡眠設問」とは
2026年7月14日の経済産業省・健康経営推進検討会において、令和8年度(2026年度)の健康経営度調査にQ55「従業員の睡眠の質向上のためにどのような取り組みを行っていますか」を新設する方針が示されました(確定ではなく素案段階)。
これまで睡眠は肩こりや花粉症と同列の「生産性低下防止策」の一部として位置づけられていましたが、睡眠不足による業務パフォーマンスの低下と心の健康への影響が重要視され、独立した設問として切り出される流れになっています。設問の選択肢は以下の7つです。
- リフレッシュルームや仮眠室を設置している
- パワーナップ等仮眠制度を導入している
- 執務室内の照明を工夫している(サーカディアン照明・昼食後消灯等)
- SAS検査(睡眠時無呼吸症候群)を実施している(費用補助を含む)
- 睡眠改善や休憩取得を促すアプリ等を利用できるようにしている
- 睡眠改善を目的としたウェアラブルデバイスを配布している(費用補助を含む)
- 産業医・臨床心理士・保健師等による睡眠関連指導を実施している
認定への影響や配点は現時点で公表されていませんが、複数の取り組みを組み合わせて実施できる体制を整えておくことが、今後の健康経営戦略として現実的です。
7つの取り組みを難易度・コスト別に比較

| 取り組みの型 | 主な内容 | 導入難易度 | 初期コスト感 | 継続コスト感 | 対象設問 |
|---|---|---|---|---|---|
| 仮眠室・環境整備型 | 仮眠室設置・照明改修 | 高 | 高(内装工事) | 低 | 選択肢1・3 |
| 制度導入型 | パワーナップ制度・就業規則改定 | 中 | 低 | 低 | 選択肢2 |
| デバイス配布型 | ウェアラブルリング配布・データ収集 | 低〜中 | 中 | 中(管理コスト) | 選択肢6 |
| アプリ活用型 | 睡眠改善アプリ・セルフチェック | 低 | 低〜中 | 低〜中 | 選択肢5 |
| SAS検査対応型 | 検査費用補助・受診勧奨 | 中 | 中 | 中 | 選択肢4 |
| 専門職指導型 | 産業医・保健師による指導・セミナー | 中 | 中 | 中〜高 | 選択肢7 |
| 複合クラウド型 | デバイス+アプリ+管理画面+セミナーを統合 | 低 | 初期0円〜 | 透明(従量制) | 選択肢4・5・6・7 |
仮眠室の設置は費用と施工期間がかかるため大企業向けの施策です。一方、パワーナップ制度は就業規則の整備と社内周知が中心で、コストを抑えて始められます。デバイス配布やアプリ活用は、管理画面と組み合わせることで組織全体の傾向を把握できる点が強みです。
コストを抑えつつ複数の選択肢に同時対応したい場合、デバイス・アプリ・専門家指導・SASアラートを一つのクラウドで管理できる「複合クラウド型」が現実的な選択肢になります。
Welly Compassの睡眠プログラムが複数施策を一括対応
Welly Compassは、東京大学アントレプレナープラザ発のissin株式会社が提供する法人向け健康経営クラウドです。睡眠プログラム(オプション)を活用することで、健康経営度調査の睡眠設問(選択肢4・5・6・7)に対応できる体制を整えられます。
スマートリカバリーリングによる継続モニタリング(選択肢6対応)
2.2mm・3g・最大7日充電・IP68/5ATM対応のスマートリカバリーリングを従業員へ配布し、睡眠を継続測定します。管理画面では組織全体の睡眠傾向を把握できます。従業員本人の同意を得た場合に限り、個人データの確認も可能です。デバイス料金は20,000円/回、管理画面ID連携は500円/人/月(税抜)で、初期費用0円から導入できます。
アプリによる自己管理支援(選択肢5対応)
アプリ側には睡眠アンケート・AIチャット・アクションカード・いびきチェック・寝る前ストレッチなど、従業員が自律的に睡眠を改善するためのコンテンツが揃っています。配布するだけでなく、従業員が自走できる仕組みが組み込まれている点が特徴です。
SASアラートによる受診勧奨(選択肢4対応)
睡眠時無呼吸症候群(SAS)が疑われるパターンを検出した場合にアラートを出し、従業員が医療機関を受診するきっかけを提供します。リングは医療機器ではなく、診断・治療を行うものではありません。あくまで「受診の目安に気づくためのツール」として活用し、疑いがある場合は医療機関への受診を案内します。
睡眠改善セミナー(選択肢7対応)
専門家による睡眠改善セミナーを80,000円/回(税抜)で提供しています。産業保健スタッフが社内にいない企業でも、外部からの専門家指導という形で選択肢7への対応が可能です。
タクシー会社への導入事例
睡眠不足に起因する事故リスクと健康不安を課題としていたあるタクシー会社では、Welly Compassの睡眠プログラムを導入しました。リング配布・管理者による睡眠モニタリング・SASアラート・自己管理アプリによるリテラシー向上を組み合わせた結果、運転手の体調管理の高度化と安全文化の醸成につながっています。睡眠の質は職種を問わず業務安全に直結するため、物流・製造・医療など現場系の職場でも応用できる事例です。
Welly Compassの主要機能と強み
Welly Compassは睡眠プログラム以外にも、法人向け健康経営を一元管理できる機能を備えています。
- ストレスチェック: 57問/80問・13言語対応。初期費用0円・50名未満50,000円、50名以上250円/名(税抜)。
- AI健診入力・健診データ管理: CSV連携に加えAIによる入力支援。紙ベースの健診結果も効率的に取り込めます。
- クロス分析: ストレスチェック・健診・勤怠データをかけ合わせて組織課題を可視化。
- 勤怠連携: 長時間労働と健康データを紐づけて分析。
- ISO/IEC 27001:2013認証取得: セキュリティ面での信頼性を担保。
- 160以上の法人・自治体、17万人規模のアプリ利用者: 実績に基づいた運用ノウハウ。
料金プランの詳細はこちらから確認できます。
FAQ:人事担当者がよく聞く質問
Q1. 健康経営度調査の睡眠設問は、いつから評価に影響しますか?
2026年7月14日の経済産業省・健康経営推進検討会で令和8年度(2026年度)調査への新設方針が示されましたが、現時点では素案段階です。配点や認定への影響は公表されていません。ただし、取り組み実績は一定期間の運用が前提になることが多いため、早めに着手しておくことが現実的です。
Q2. ウェアラブルデバイスを配布する場合、従業員の個人データはどう扱われますか?
Welly Compassでは、管理者が個人の睡眠データを閲覧できるのは従業員本人の同意を得た場合に限ります。組織全体の傾向把握は同意なしでも可能です。導入前に従業員向けの説明・同意取得のフローを整備することをお勧めします。
Q3. SASアラートが出た従業員に対して、会社はどう対応すればよいですか?
アラートはあくまで「受診を検討するきっかけ」です。診断や治療はできません。産業医や保健師と連携し、医療機関への受診を勧奨する流れを社内でルール化しておくことが重要です。Welly Compassのストレスチェック・健診データと組み合わせると、ハイリスク者への対応をより体系的に行えます。
Q4. 小規模な企業でも導入できますか?
50名未満の企業でも、ストレスチェックプランは50,000円(税抜・初期費用0円)から利用できます。睡眠プログラムはオプションのため、まずストレスチェックだけ始めて段階的に拡張するという選択も可能です。
Q5. 2028年のストレスチェック義務化とはどう関係しますか?
2025年5月に改正労働安全衛生法が成立し、2028年4月から従業員50人未満の事業場にもストレスチェックが義務化される方針です(それまでは努力義務)。睡眠対策と並行してストレスチェック体制を整えることで、義務化対応と健康経営度調査への対応を同時に進められます。
まとめ:自社に合った取り組みから着手する
企業の睡眠対策は「仮眠室設置」から「デバイス配布」「専門家指導」まで幅広く、一度にすべてを実施する必要はありません。まず制度導入やアプリ活用から始め、データが蓄積されたらデバイス配布・専門家指導へと段階的に広げるのが現実的なアプローチです。
6時間未満の睡眠はうつ病リスクを2.5倍高める傾向があり(参考統計)、睡眠不足の放置はメンタルヘルス対策とも切り離せません。健康経営度調査の睡眠設問新設を一つの契機として、自社の取り組みを整理してみてください。
Welly Compassの睡眠プログラムは、デバイス・アプリ・SASアラート・セミナーを一つのクラウドで管理でき、健康診断データやストレスチェックとのクロス分析も可能です。初期費用0円から始められるため、まず試してみたいという場合でも導入ハードルは低く設定されています。
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