65歳以上の「約8人に1人」が半年で2kg以上減少。“意図しない体重減少”を自動で検知する新機能「フレイルオートケア」の提供を開始
issinは、「スマートバスマット」を利用する65歳以上 2,916名の体重変化を分析しました。
その結果、6ヶ月で2kg以上減少していた方が、11.8%(約8人に1人)でした。
高齢期の「6ヶ月で2kg以上の(意図しない)体重減少」は、日本のフレイル診断基準(改訂J-CHS基準(2020))の評価項目のひとつで、体重減少は低栄養やフレイルの入り口になり得るサインとして知られています。
調査結果サマリー
・6ヶ月で2kg以上体重が減少した人:11.8%(約8人に1人)
・測定頻度が低い層ほど、該当率が約1.5倍 (「6ヶ月で2kg以上減少」該当率 ほぼ毎日:10.1% / 月8日未満:15.3%)
・スマートバスマットは、高齢層でも高い継続率(3ヶ月後で93%、1年後で78%)
issinはこの結果をふまえ、高齢期の意図しない体重減少を自動で検知し、本人が何もしなくても、気づきが本人とご家族に届く新機能「フレイルオートケア」を、敬老の日(2026年9月21日)を前に提供開始しました。
【背景】痩せていくことに、本人がいちばん気づきにくい
体重が増えることには、多くの方が敏感です。一方で、体重が少しずつ減っていくことは、なかなか気づかれません。むしろ「最近すっきりした」と前向きに受け取られることさえあります。
しかし、高齢期の意図しない体重の減少は、低栄養やフレイルの入り口になり得るサインとして知られています。半年で2kg減ったとしても、1ヶ月あたり300グラム程度です。日々の見た目や体感では気づきにくいのが実情です。
連続した測定データがあれば、本人も家族も「気づかないうちの痩せ」に早い段階で気づくことができます。
【データ①】半年で2kg以上痩せていた人が11.8%(約8人に1人)
直近6ヶ月の比較が可能だった2,916名を分析したところ、11.8%が2kg以上の減少に該当しました。一方で56%は±1kg以内で安定していました。
減量を目的としている方も含まれるため、該当することがそのままフレイルを意味するものではありません。ただし、意図しない体重の減少が含まれている可能性を考えると、11.8%という数字は決して小さくないと考えています。
【データ②】測定頻度が低い層は「半年で2kg減少」が約1.5倍
測定頻度別に見ると、「6ヶ月で2kg以上減少」の該当率は、月8日未満の層では15.3%、ほぼ毎日測定する層では10.1%で、約1.5倍となり、測定頻度と体重の減少には関連が見られました。
測定が月に数日しかない場合、体重が減っていても、その変化は記録として残りません。半年で2kgの減少は、記録がなければ、本人にも家族にも見えないままになります。
※これは因果関係を示すものではありません。「測定すると体重が安定する」だけでなく、「体調が安定している人ほど測定を続けやすい」という逆の関係も含まれている可能性があります。
【データ③】スマートバスマットは、高齢層でも高い継続率
65歳以上の60%は週3日以上、27.5%は「ほぼ毎日」測定していました。
また、同じ対象で測定継続率を見ると、利用開始から3ヶ月後で93%、1年後で78%が測定を続けていました。
「スマートバスマット」は、お風呂上がりに、これまで通りバスマットに乗るだけで記録され、本体にはボタンも画面もなく、体重も表示されません。電子機器の操作が不安な方や、数字を見るのがつらい方でも、測定を続けやすい設計となっています。
【新機能】「フレイルオートケア」の提供を開始
この分析結果をふまえ、高齢層の方で6ヶ月で2kg以上の体重減少が続いた際に、ご本人と、データを共有しているご家族の双方にお知らせする「フレイルオートケア」の提供を開始しました。当機能は、追加料金なくご利用いただけます。
スマートバスマットは、本人がスマートフォンを操作しなくても測定は続きますが、スマートフォンの通知を日常的に確認する習慣がない方には、変化に気づく機会が限られます。
そこで「フレイルオートケア」は、本人へのお知らせに加え、事前に共有設定を行っているご家族にも直接お知らせします。ご本人が気づかなくても、離れて暮らす家族が気づける状態をつくります。利用者が新たに操作を覚える必要はなく、お風呂上がりにこれまで通りバスマットに乗るだけで、以下がすべて進みます。
① 自動で気づく
65歳以上の利用者を対象に、半年間の体重推移を継続的に確認し、2kg以上の減少が見られた場合に自動で検知し、体重の推移・低体重・筋肉量・測定の途絶・歩数の5項目からリスクを判定します。ご本人の操作は一切不要です。
② ご本人へのお知らせ
検知後、アプリからご本人にお知らせが届き、ご家庭で確認できるセルフチェック(5問)をご案内します。
5つの質問は、改訂J-CHS基準(2020)の5項目(体重減少・疲労感・歩行速度・身体活動・筋力)を、ご家庭で確かめられる形にしたものです。目安として示すBMIは、日本人の食事摂取基準(2025年版)によります。
本人向けセルフチェック:https://gie.issin.cc/frail-check
③ ご家族(データ共有者)へのお知らせ
ご本人が気づかなかった場合に備え、事前にデータ共有を設定しているご家族にもお知らせします。体重の数値そのものは表示せず、体重減少に関する通知と、今日からできることをお伝えします。気づかれる側が負担に感じない設計を重視しました。
家族向け通知:https://issin.cc/pages/jikka-no-taiju
※本機能およびセルフチェックは、フレイルを診断するものではありません。気になる症状があるときは、医療機関にご相談ください。
対象・利用方法
対象:スマートバスマットをご利用の65歳以上の方(ご家族へのお知らせは、事前にデータ共有を設定している場合に限ります)
判定の根拠:改訂J-CHS基準(2020)、日本人の食事摂取基準(2025年版)を参照
当機能は今後、研究機関・自治体・関係企業などとも連携しながら、判定精度の向上や対応領域の拡大など、機能のアップデートを重ねていく方針です。
issinが掲げる「オートケア」は、本人の意志や努力に依存せず、まわりの仕組みで健康を支えるという考え方です。「本人に気づかせること」だけではなく、「本人が気づけなくても、まわりが気づける状態をつくること」も重要な環境の1つと考えます。
敬老の日をきっかけに、「気づける状態」を用意する
離れて暮らしていると、親の体調の変化にはなかなか気づけないものです。今回の調査では、65歳以上の約8人に1人が半年で2kg以上体重を落としていました。これは1ヶ月あたり300グラムほどで、年に数回会う程度では気付けません。
スマートバスマットは、お風呂上がりに乗るだけで記録されるため、本人が新しく習慣を始める必要はありません。フレイルオートケアは、データを共有しているご家族にも直接お知らせするため、本人がアプリを開かなくても、離れて暮らす家族の手元に届きます。
親の体重の変化に気づけるのは、データを共有した家族だけです。この敬老の日をきっかけに、体重測定という贈りものはいかがでしょうか。
▼ ご購入はこちら
スマートバスマット https://issin.cc/pages/smart-bath-mat
スマートバスマット 「開発ストーリー」
「スマートバスマット」の開発者である程は、1社目を起業した1年目に、父親を急病で亡くしました。あとから振り返ると、父親は亡くなる前の3ヶ月間で急激に体重が落ちていました。痩せたこと自体には気づいていたものの、痛みを訴えるわけでもなく、少し食欲がない程度に見えたため、病院へ行くという判断には至りませんでした。高齢期の体重減少が見過ごしてはいけない変化であることを知ったのは、その後ヘルスケア領域に携わってからのことです。
体重は重要な指標である一方、体重計は乗るのが面倒であること、そして数字を見たくないこと、この2つが理由でいつの間にか使われなくなります。程はここから、測ろうとしなくても測れる仕組みをつくるほかないと考えました。お風呂上がりに必ず踏むバスマットと体重計を一体化させたのも、本体に数値を表示しない設計にしたのも、この発想に基づいています。
家族とデータを共有できる機能、体重を非表示で共有できる機能も、同じ出発点から生まれました。今回の「フレイルオートケア」は、離れて暮らす家族の変化に誰かが気づけること、気づかれる側がそれを負担に感じずに済むことを大切にした機能です。
開発ストーリー:https://issin.cc/pages/story