ストレスチェック高ストレス者への対応・面談の進め方【2026年版 人事担当者向け完全ガイド】

公開日: 2026年7月2日 ・ 最終更新: 2026年8月24日

ストレスチェック結果を確認する人事担当者 「高ストレス者が出た。でも、次に何をすればいい?」——ストレスチェックの結果通知が届いた翌朝、そう手が止まってしまう人事担当者は決して少なくありません。結論から言えば、高ストレス者への対応は「本人への申し出勧奨→医師面談→就業上の措置」の3ステップが法令上の基本ルートです。そしてこの流れを記録・管理できる仕組みが整っているかどうかが、運用の成否をほぼ決定します。

本記事では、2026年時点の法令要件をベースに、高ストレス者対応の具体的なフローと、クラウドツールを活用した効率的な管理方法を解説します。「判定は出たが、誰がいつ何をすべきか曖昧なまま期限が過ぎた」——そんな最悪のシナリオを防ぐための実務ガイドとして活用してください。


目次

高ストレス者とは何か?判定の仕組みを整理する

ストレスチェックは、労働安全衛生法第66条の10に基づき、常時50人以上の労働者を使用する事業場に毎年1回の実施が義務づけられています(50人未満は努力義務)。

【2025年改正で義務化が決定】 2025年5月14日公布の改正労働安全衛生法により、50人未満の事業場にもストレスチェックが義務化されることが決定しています。施行は公布後3年以内の政令で定める日(2028年5月頃までに準備期間を経て施行予定)で、それまでは当面、努力義務です。

高ストレス者の判定は、調査票の集計結果から行います。厚生労働省の標準的な考え方では、全回答者のおおむね上位10%程度が高ストレス者として抽出されます。具体的な判定基準は次の2パターンです。

  • パターンA:「心理的な仕事の負担(量・質)」「職場の対人関係のストレス」などの評点が一定以上高い
  • パターンB:上記に加え「身体愁訴」や「活気・活動性」など主観的健康感が著しく低い

57問版(職業性ストレス簡易調査票)でも80問版でも判定ロジックは同様です。重要なのは判定後の対応プロセスを漏れなく実行・記録すること。「判定が出た」はゴールではなく、スタートラインです。


高ストレス者対応の3ステップ

高ストレス者対応の3ステップフロー

ステップ1:本人への結果通知と医師面談の申し出勧奨

ストレスチェックの結果は、まず本人に直接通知されます。事業者は本人の同意なく結果を知ることはできません(労働安全衛生法第66条の10第2項)。その上で、高ストレスと判定された労働者に対して、事業者は産業医等による面談指導を申し出るよう勧奨する義務があります(同条第3項)。

勧奨はメール・書面・社内掲示など複数の方法で行いますが、「案内したが記録がない」という状況は絶対に避けなければなりません。想像してみてください——後日、当該社員が体調を崩して休職した際に、「勧奨した証拠がない」という状態では企業の配慮義務を示せません。誰にいつ勧奨し、申し出があったかどうかをシステム上で追跡できる体制が、リスク管理の最低ラインです。

ステップ2:医師(産業医)による面談指導の実施

労働者から申し出があった場合、事業者は申し出から1か月以内に医師による面談指導を実施しなければなりません。面談では以下の項目が確認されます。

  • 勤務状況(残業時間・業務負荷)
  • 心身の状況(睡眠・食欲・気力など)
  • 職場環境(上司・同僚との関係)

面談の結果は、産業医から事業者に意見書として提出されます。面談記録は5年間保存が必要です(様式の法定要件にも注意)。1か月という期限は意外と短く、産業医のスケジュール調整を含めると早めに動き始めることが肝心です。

ステップ3:就業上の措置の実施と記録

産業医の意見を踏まえ、事業者は就業上の措置(残業制限・配置転換・休業等)を検討・実施します。措置の内容と実施日は記録し、衛生委員会等で報告することが望ましいとされています。

「面談したが措置まで至らなかった理由」も記録しておくことが重要です。措置を取らなかったことを責められるケースよりも、「なぜ取らなかったかを説明できない」ケースのほうが、万一のトラブル時にはるかに不利になります。記録は事業者の誠実さを証明するものです。


集団分析で「職場単位のリスク」を先読みする

個人対応と並行して忘れてはならないのが、集団分析です。高ストレス者が特定の部署や職種に集中している場合、個人面談だけでは問題の根本が解決しません。

例えば、ある製造業の人事担当者が集団分析を実施したところ、夜勤シフトが多いラインの部署にだけ高ストレス者が集中していることが判明した——というケースは珍しくありません。個人面談を丁寧に行っても、シフト設計や職場の物理的環境が変わらなければ、翌年も同じ結果が繰り返されます。

集団分析では、部署・役職・雇用形態などの属性別にストレス傾向を可視化し、職場環境そのものの改善につなげます。法令上も、集団分析の結果を活用した職場改善が努力義務として求められています。

ここで課題になるのが、健診データや勤怠データと掛け合わせた多角的な分析です。「残業が多い部署に高ストレス者が集中していないか」「特定の健診項目と高ストレスに相関はないか」——こうした問いを一元的に確認できるかどうかで、経営層への改善提案の説得力が大きく変わります。


主要ストレスチェッククラウドの比較(2026年版)

ストレスチェッククラウドツールの比較イメージ

比較項目 Welly Compass A社(大手HR系) B社(健保向け) C社(EAP系)
初期費用 0円 数十万円〜 要見積 要見積
調査票 57問・80問 57問中心 57問 独自版あり
対応言語 13言語 2〜3言語 日本語のみ 日本語のみ
健診データ連携 CSV/AI入力対応 CSV対応 一部対応 非対応が多い
勤怠データ連携 対応 一部対応 非対応が多い 非対応
クロス分析 ストレス×健診×勤怠 ストレスのみ ストレス×健診 ストレスのみ
集団分析レポート 自動生成 自動生成 自動生成 手動多め
面談記録管理 対応 対応 一部対応 対応
設立背景 東京大学発 民間HR企業 健保組合系 EAP企業

※各社情報は2026年時点の公開情報をもとに編集部が整理。詳細は各社公式サイトを確認してください。

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Welly Compass の特徴的な強みは3点です。第一に、初期費用0円でスモールスタートができる(50人規模の中小企業でも始めやすい)。第二に、13言語対応により外国籍労働者の多い製造業・物流業・IT企業でも全社一斉実施が可能。第三に、ストレスチェック結果×健診データ×勤怠データのクロス分析により、高ストレス者の背景要因を多角的に把握できる——この三位一体の分析はクラウドツールの中でも差別化ポイントです。


FAQ:人事担当者がよく迷うポイント

Q1. 高ストレス者が面談を拒否した場合はどうなる?

面談指導は「申し出があった場合に実施」する仕組みのため、本人が申し出なければ事業者は強制できません。ただし、勧奨を行った記録は必ず残してください。申し出がなかった場合でも、事業者側の配慮義務を果たしていたことを示すためです。なお、繰り返し高ストレスが続く労働者については、産業医が独自に声をかける「随時面談」の仕組みを整えることが望ましいとされています。

Q2. 高ストレス者の情報は上司や経営者に共有してよい?

本人の同意なく個人の結果を事業者(人事・上司)に共有することは禁止されています(労働安全衛生法第66条の10第2項)。集団分析の結果は共有可能ですが、少人数の部署では個人が特定される恐れがあるため、5人未満の集団は集計しないなどの配慮が必要です。

Q3. ストレスチェックはいつ実施すればよい?

法令上は「1年以内ごとに1回、定期的に実施」とされており、実施時期の指定はありません。多くの企業は定期健診に合わせて秋冬に実施していますが、新卒入社直後の繁忙期明けなど、職場の実態に合わせた時期を選ぶことが集団分析の精度向上につながります。

Q4. 50人未満の事業場でも実施できる?

努力義務のため法的強制はありませんが、健康経営の取り組みや助成金申請の要件として実施実績が求められるケースが増えています。Welly Compass は小規模事業場でも初期費用0円から始められるため、まず試してみることができます。

Q5. 集団分析の結果はどこまで活用できる?

集団分析はあくまで職場環境改善の参考情報です。ただし、勤怠データや健診データと組み合わせた多変量分析ができると、「長時間労働が多い部署ほどストレス得点が高い」といった因果関係の仮説を立てやすくなり、経営層への改善提案に説得力が生まれます。Welly Compass のクロス分析機能はこの用途に適しています。


高ストレス者対応を「仕組み」にするために

健康管理の仕組み化を示す整理されたデスク 高ストレス者対応で最も避けたいのは、「判定は出たが、誰がいつ何をすべきかが曖昧なまま期限が過ぎた」という状況です。法令違反リスクはもちろん、当該労働者が休職・退職に至った場合の企業責任にもつながります。

対応フローをクラウドで一元管理し、勧奨の送付・面談実施の有無・措置内容をシステム上で追跡できる体制を整えることが、持続可能な健康経営の土台になります。ストレスチェックは「毎年こなす義務」ではなく、職場の課題を発見し改善サイクルを回すための経営ツールです。そう捉えたとき、データの蓄積と分析基盤がいかに重要かが見えてきます。

まずは自社の規模・業種に合ったプランを確認するところから始めてみてください。

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東京大学発のエビデンスベースな設計、13言語対応、ストレスチェック×健診×勤怠のクロス分析——これらを初期費用0円で使い始められるのが Welly Compass の強みです。料金ページで詳細を確認し、高ストレス者対応を「やりっぱなし」から「改善サイクル」に変える第一歩を踏み出してください。

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