短期間での体重増加にご注意ください

こんにちは、スマートバスマットをお使いの皆さま。この記事をご覧いただきありがとうございます。これは、特に心不全をお持ちの方々に向けた大切な情報をお届けするためのものです。

体重が増えたと通知が届いたら?
もし、スマートバスマットから「体重が増加しました」という通知を受け取ったら、心配になりますよね。なぜ体重が増えることが心不全にとって危険なのか、そしてどう対処すればいいのかをお伝えします。

なぜ体重増加が問題なのか?
心不全とは、心臓が十分な血液を全身に送ることができない状態を指します。心臓のポンプ機能が低下することで、身体に必要な酸素や栄養が行き届かなくなり、さまざまな症状が現れます。その中でも、体重の急激な増加は、心不全の悪化を示す重要なサインと言われているため、通知が出る仕組みになっています。

体重増加と心不全の関係
心不全が進行すると、体内に余分な体液が溜まりやすくなる理由について簡単に説明します。
  1. 心臓のポンプ機能低下:心臓のポンプ機能が低下すると、血液が十分に全身に送られなくなります。その結果、血液の流れが悪くなり、渋滞するようにして体液量が増加します。この過剰な体液は、体の末端(足や手)や肺に体液として溜まることが多く、むくみや体重増加、息苦しさを引き起こします。
  2. 腎臓への影響:心臓が十分に血液を送り出せないことで、腎臓の血流も減少します。腎臓は体内の余分な水分や塩分をオシッコとして排出する役割を持っていますが、血流が減少するとその機能が低下し、体内に水分や塩分が溜まりやすくなります。
こんな症状ありませんか?? 
息切れ:軽い運動や日常の動作でも息切れを感じることがあります。横になっているときに息苦しくなり、夜中に息苦しさで目が覚めることもあります。
むくみ:足や足首を中心に、場合によっては腹部や指がむくむことがあります。靴や指輪がきつく感じることがあるかもしれません。
疲れやすさ:普段は疲れないような軽い活動でも、急に疲れを感じることがあります。常にだるさを感じることもあります。
咳や喘鳴:特に夜間に咳が出たり、喘鳴(ぜーぜーとした呼吸音)が聞こえることがあります。
食欲の低下:お腹が張っている感じがし、食欲がなくなることがあります。食べてもすぐにお腹いっぱいになってしまうことがあります。

  1. 医師の指導を受ける:体重が短期間に2kg以上増加している場合は、すぐに主治医に相談しましょう。医師の指示に従い、適切な対応をとることが重要です。少なくとも数日以内にはかかりつけ医を受診しましょう。
  2. 適切な服薬:頓服で利尿剤(ラシックスやフロセミド)が処方されている方は、薬を使用することで、体内の余分な水分を排出する手助けができます。
  3. 塩分制限水分制限:食事の塩分を控えることで、体内の水分保持を減少させることができます。
最後に
心不全の方は、日々の体重管理が非常に重要です。スマートバスマットは、皆さまの健康をサポートするために開発されました。体重の変化に気を付け、異常を感じたら早めに対応することで、心不全の悪化を防ぎ、健康な生活を維持しましょう。
お読みいただきありがとうございました。健康で安心な毎日をお過ごしください。

ご注意:本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、医師の診断や治療を代替するものではありません。体重増加やその他の症状について不安がある場合は、必ず医師にご相談ください。

この記事の内容についてご質問がある場合は、当社のカスタマーサポートまでお気軽にお問い合わせください。
著者情報
木内 瑛大(Kiuchi Akihiro) issin株式会社 スマートバスマット ヘルスケア部門 2021年岐阜大学医学部医学科卒業、2021年から武蔵野赤十字病院で勤務。