東大大学院医学研究科の奥原剛准教授が顧問就任、管理栄養士2名も入社しヘルスコミュニケーション強化のための専門チーム発足

国内初商品(※1)のお風呂上がりに乗るだけで体重測定など自動で健康管理ができる「スマートバスマット」を提供する、ヘルスケアスタートアップのissin株式会社 (本社:東京都⽂京区 代表取締役:程 涛、読み:イッシン、以下「issin」)は、ヘルスコミュニケーション研究の東京大学大学院医学系研究科医療コミュニケーション学 准教授である奥原 剛氏が、2023年4月1日付けで、issinの顧問に就任したことをお知らせします。また、4月より管理栄養士2名が入社したことにより、奥原准教授、管理栄養士、外部医師連携によるヘルスコミュニケーションのための専門チームを発足しました。

さらにこの度、issinは、特定保健指導が可能となる「特定健診・特定保健指導機関」に認定され、これらにより昨今、米国などで注目を集める、管理栄養士や保健師をはじめとする専門家が、ユーザーへ健康提案ができる「ヘルスコーチングサービス」の開発を強化し、今夏の提供を目指すとともに、スマートバスマットのユーザーに加え、特定保健指導サービスとして法人向けにも展開予定です。

※1 issin調べ

                 <issin代表取締役 程(左)、東⼤⼤学院医学研究科 奥原准教授(右)>

 

人生100年時代が近づいていますが、充実した人生を過ごすためには一人ひとりが健康を自分で管理し、病気を未然に防ぐことが重要だと言われています。IoTテクノロジーの発展により、医療機関や医療従事者に頼らずとも、自分の健康ニーズを把握できるようになりました。セルフヘルスケアが普及すれば、医療コストを最適化することも可能になります。
しかし、自己健康管理ツールの多くは、ユーザーが自己管理する意欲をもっていることを前提としたデザインになっており、実際は、継続できず脱落してしまうことが多いのが現状です。

私たちは、日常生活に溶け込み、無意識のうちにヘルスケアができる商品とサービスを開発し、健康に関する社会課題を解決することをミッションとした会社です。第一号商品として、「スマートバスマット」を開発し、公式発売から4か月で1万人を超えるユーザーに活用され、大切な家族や仲間と共にセルフヘルスケア意識を向上し、健康的な生活の習慣化を推進しています。

さらにセルフケア意識及び生活の習慣化を加速するために、現在issinでは、新サービスであるヘルスコーチングの開発及び実証実験を行っています。海外でもまだ新しい分野であるヘルスコーチングとは、健康的な生活習慣を確立するためのコーチングサービスであり、管理栄養士や保健師をはじめとする専門家が、ユーザーに寄り添った健康提案をします。医療機関やジムトレーナーなどによる「指導」とは違うアプローチであり、ユーザーのライフスタイルを尊重しながら傾聴・伴走し、より健康かつ幸福な日々の実現へ向けて一緒に歩みます。

この度顧問に就任した奥原氏は、ヘルスコミュニケーションや行動変容、並びに医療における認知バイアスの研究等をもとに、健康情報の正しい伝え方やヘルスリテラシーの向上に力を注ぐ中で、研究実績を当社商品および「ヘルスコーチング」サービスへ導入展開します。今回の奥原准教授、管理栄養士、外部医師連携による専門チームの発足により、今後、「スマートバスマット」ユーザーを起点に、真のヘルスコーチングサービスを普及させ、健康意識及び習慣行動が向上することで、より健康的な世界の実現を目指します。

 

  • 奥原 剛(おくはら つよし)氏 プロフィール

東京大学大学院 医学系研究科 公共健康医学専攻 医療コミュニケーション学 准教授

専門は行動変容のためのヘルスコミュニケーション学。市民・患者が「何を」「どのように」伝えられたら健康行動をとりやすくなるのかを研究している。自治体、健康保険組合、医療機関等の保健医療従事者に対し、効果的な健康医療情報を作成するための研修を行っている。

専門領域及び実績
ヘルスコミュニケーション、説得的コミュケーション、メディア分析、意思決定の分野で80本超の論文業績がある。著書に『実践 行動変容のためのヘルスコミュニケーション』(大修館書店、2021)。令和4年度 ヘルスコミュニケーション学関連学会 優秀論文賞と優秀書籍賞をダブル受賞。

 

  • 奥原 剛氏 コメント

一貫したコンセプト、徹底したユーザー視点、考え抜かれた設計とインタフェース。issin株式会社の製品とサービスを知った時、「こんなに人の生活に寄り添って考え抜いているヘルスケア企業があったのか」と感動しました。ミーティングの度に刺激を受け学ぶことが多く、ヘルスケアの未来を託したくなるような魅力がissin株式会社にはあります。ヘルスコミュニケーション学研究者の立場でissin株式会社と協働できることを光栄に思います。これからissin株式会社は、「健康行動の支援にこんな方法があったのか!」と皆さんを驚かせる製品・サービスをリリースし、予防・健康づくりの社会実装に貢献するはずです。ご期待ください。

 

  • 弊社代表取締役 程 涛 コメント

奥原先生との出会いは、奥原先生のご著書『実践 行動変容のためのヘルスコミュニケーション』でした。拝読しすぐに、まさにこれが我々の目指す習慣化へつながるカギになると興奮し、その場で奥原先生にご連絡し今回のご縁に繋がりました。先生の研究内容やお考えはいつも人々の立場に立ち、気持ちに寄り添っていて、心からより良い社会を望まれていることが伝わります。我々も同じように、家族や大切な人の顔が頭に浮かぶような商品開発をしていますので、共通点を感じています。
先生のご専門と情熱は、我々のビジョンを形にする大きな力となります。先生と共に、まだ世の中にない概念を生み出し、より健康的な社会を作り上げることに尽力いたします。